神戸悲観論Ⅱ~最後の願い~

ヴィッセル神戸
「それでは、ボクの最後のお願いですっ」
「・・・ノボリ・・・」
「・・・今度の試合・・・」
「・・・今度の試合、勝たせてください・・・」
「最終節なんて、最初から無かったんだって・・・」          
「そう・・・思ってください・・・」

悲痛な笑顔が崩れていた。
溢れる涙が、頬を伝って流れ落ちる。

「今度の試合・・・うぐぅ・・・勝・・・せて・・・」
「本当に・・・それでいいのか?」
「本当にヤスさんの願いは今度の試合に勝たせてもらうことなのか?」
「だって・・・」
「ボク・・・もうお願いなんてないもんっ」
「・・・本当は、もう二度と出れないと思っていた、J1リーグ・・・」
「いっぱい出れたもん・・・」
「だから・・・」
「だか・・・ら・・・」
「今度の試合、勝たせてください」
「・・・ノ・・・ボリ・・・?」

三浦泰の持っていたジャンパルが、床の上に落ちる。

「・・・・・・」                      

澤登は、三浦泰のジャンパルを抱きしめていた。

11月30日に続く・・・。

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